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朝日が私を照らす清々しい朝。
私はいつも通り教室につくと自分の机の中を見る。
あ、今日も入ってる
きれいな字で私の名前を書いた手紙。
高校に入ってから毎日のように渡されている。
今日で99通目だ。明日で100通目
彼は学校のない日も、いつも手紙を彼はくれるのだ。
正直、最初は怖かった。
学校の机の中に入ってるならまだしも、休みの日も私の家のポストに手紙が入っていた。
ストーカーのように思えて、とても怖かった。
でも、彼の手紙はまっすぐで、私を一心に思ってくれていて、
毎日手紙の内容が違うんだ。同じような手紙なんて一つもない。
ああ、いい人なんだな、私をこんなに思ってくれてるんだなって思うようになった。
でも、彼とは全く話したことがない。
彼は私に話しかけてはくれないのだ。
私が話しかけようとしても、逃げてしまう。
もっと、彼を知りたいのに、もっと、たくさん話したいのに……
私の願いは果たせないままだ。
今日が、彼に私の気持ちを伝えるときだ。
私の彼への想いを……
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