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「よ!お疲れー!絶対シイナいると思って!テキトーに買ってきたから飲もうぜー」
慣れた感じて、家に入って冷蔵庫にドリンクを入れたら、スーツを脱ぎ出した。
「シャワー使う?お湯抜いちゃったー」
「えー!俺来るの伝わんなかった?一応、テレパっといたんだけど!」
「そんなの、わかんないし!」
「シイナ、まだ一本目?二本目は一緒に開けようぜー。すぐシャワーしてくる!」
バタバタとバスルームに入ってシャワーを浴びてるのは、会社の同僚で、同期の牧。
男。
大学から一緒で、なぜか気が合う男トモダチ。でも、大学じゃ全然顔見たことなくて、入社してから同じ大学ってわかって、よく話すようになり、今に至る。
「あー、サッパリ!シイナ二本目もビール?」
「うん。ビールにするー。」
シャワーから出てきた牧は、Tシャツに短パン。
冷蔵庫から、ビールを二本持ってきた。
「じゃ、改めて、お疲れーっと!」
プシュッと開けると、グィーっと一口。
「シイナ、このツマミ食っていい?」
私の返事を待つ事もなく、ビールと一緒にキッチンから持ってきたお箸で、パクリ。
「どうだった?出張。」
「疲れたけど、まぁまぁ爪痕は残してきたぜ!」
「浅い傷なら、すぐ治っちゃうよ〜!」
「俺の活躍に嫉妬すんなって!」
牧とは、家が近かった事もあって、お互いの家に泊まりに行くぐらい仲良くなったけど、恋仲ではない。
親友。
でも周りは異性の親友を理解しにくいみたい。
昔は色々聞かれたり面倒だったから、
今は会社ではあまり話さないようにしてる。
けど、外では今日みたいな感じで仲良くやってる。
お互い、彼氏彼女がいた時でも変わらなかった。
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