1話

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しばらくシンガポールの話で盛り上がり、具体的な日にちも決めて、井上君に連絡も入れたら、牧がマイ布団を収納スペースから出して来た。 「牧、明日はデートじゃないの?」 「あー…、うん。午後から映画行こうって行ってたかな…。」 牧の彼女のミナちゃんは、コンパで知り合った2歳下のアパレル勤務のオシャレさん、と聞いてる。 私は会った事も見た事もない。 牧が先に結婚しちゃったら、一緒に宅飲みしたり泊まったりも出来ないなぁ…。 やっぱり、私も彼氏見つけなきゃダメかぁ…。 朝起きたら、私のベットの隣に敷いた布団で 大の字になって寝てる牧がいた。 ふぅっとため息をついて、トイレに立った。 牧離れ、いるかなー…。
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