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「ねぇ、今日はすごく月がキレイだよ。
見た?」
テレビの前で、晩酌中の旦那に声を掛けた。
戸締りした玄関を開けて、外に出た。
空を見上げて、また月を眺めた。
すごい眩しいくらいに、きらきらしてる。
旦那も出て来て、空を見上げた。
「すげーなぁ。十五夜。」
「十五夜って、気づいてたんだ?」
二人で月明かりを浴びる。
「バイトの帰り、初めての彼女と初めて一緒に帰った日が十五夜だったから。」
「覚えてたんだ?」
空を見上げたまま、一歩隣に近づいた。
「もう、一緒に前を向いてるな。」
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