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染谷の部屋は意外にも綺麗で、少女趣味なパステルカラーが目についた。
抱いてみると肉の柔らかさが面白くて、ラブハンドルというより餅つきの餅みたいな腹肉は掴んでいると心地よかった。それは笑えるくらいというより、実際に笑っていただろう。
「あの、やさし……」
興味のない相手ほど、自分本位にできるから楽しいのだ。
柏木は酔いも手伝って、荒々しく染谷を抱いた。ゆっくりと乳輪を指先でさするとか、股間に指を這わせて丁寧に濡らすとか、そういったこともなければキスをしたり話して雰囲気を作ったりとか、そういったことも全部省いて、自分本位に抱いた。
動物的な、手づかみでジャンクフードを食うような。
後ろから突くと尻肉がたぷたぷ揺れ、ぶつかると音がよく鳴った。ずっしりとした肉の厚みは何をしても壊れないような気がした。スポーツのように激しく動いて、自分を高める。
せりあがる感覚に動きは速くなり、染谷は喉を締めたような声を出して。
ああ。
ゴムなんてなかったのに。
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