71人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
金属の階段特有の音を聞きながら、緊張してきた。変な話、ここまでついてきてしまった。一人暮らしの女性の家に。
「さて、『生きる力』の試される時ですよ」
俺の変な緊張なんか全然気にしてない様子でさやかさんがドアに鍵を入れて回す。
・・・ガチャ。
鍵が開いた。
「引かないでね?」
さやかさんが悪戯っぽい笑みを浮かべたかと思うと、一気にドアが開いた。その光景に俺は言葉を失った。
見たこと、ある。聞いたこと、ある。しかし目の前に実際現れると結構衝撃だ。
・・・ドアの向こうは、物が散乱していた。
最初のコメントを投稿しよう!