384人が本棚に入れています
本棚に追加
/811ページ
ふと、巳來が見当たらないことに気づいて探してみる。
巳來くん どこかな… 邦画かなぁ?
探していると、巳來はアニメコーナーにいた。
「 巳來くん!」
「 見つかったか~ 」
「 アニメ好きなの?」
ちょっと意外だな。
「 なんでも見るよ。いままで見れなかったからさぁ なんか見たくて、アニメは普通に好きだよ 」
今まで見れなかった? なんで…
「 テレビ壊れてたの?」
「 あ ~ いや、違うよ。綾がさ… 何でも自分を通す奴だったからね 」
綾さんが… そっか。
「 巳來くん、優しいね 」
「 優しくはないよ、揉めたりケンカしたりが めんどくさくて 綾の言うようにしてただけ… 冷たいよ、俺は 」
そんなことない、違うよ 巳來くん。
巳來は少し悲しそうな顔をしたように見えて、私は巳來を励まそうと思ったが 出来なかった。
きっと、今よりも辛い気持ちにさせかねないから…
「 綾さ… もう彼氏いるんだよ、早いだろ? 別れて1週間もたってないのに… 」
もう? それはちょっと…
「 綾は俺のこと、半分飾りにしてたんだよなぁ 女は怖いよ 」
巳來くんは飾りじゃない、ちゃんと綾さんを思ってた。
どうして すれ違ったのかな……
最初のコメントを投稿しよう!