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湊斗とは初めて会話したばかり、それでも 言い訳したくなる。
「 デートしない?」
「 しない!私は彼氏がいるの、だからデートしませんっ」
「 マジで? なんだ、じゃあ… まぁ、またな 」
私から離れて店へと戻る周。
私は 湊斗に目線を向けると、ふいっと行ってしまった。
ショックだった。
私は、もう夜一緒にご飯を食べる約束はナシになったものと思い内心落ち込んだ。
そんな私に笑顔で寄る有里は、私の顔を伺い、優しく言った。
「 舞弥ちゃん、湊斗くんじゃなくて周くんがタイプなの? 振られちゃった?」
「 有里さん… 話が飛び過ぎだし、振られてないし、ましてや告白すらしてない以前に!私が好きなのは湊斗くんですっ!」
力が入り言った後で後悔が襲う。
後悔先に立たず… 私の事だ。
有里は私に軽く引っかけたつもりだったが、私の率直な返答に笑いをこらえていた。
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