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「 あの、湊斗くん… 私の名前… 」
「 舞弥だろ、ちゃんと呼んだぞ?間違えてない。」
やっぱり、ちゃんと呼んでくれてた。
嬉しいっ どうしよう、嬉しいよ!
嬉しさで満面の笑みでいる私に湊斗が話しかける。
「 何食べたいの? 」
「 湊斗くんは?」
「 俺? 昼がハンバーグだから和食にするか?」
和食? なんか意外と普通…
「 いいよ。和食好き。」
「 じゃ 行くか。洋楽好き?」
「 うん、なんで?」
「 CDが… あ、後ろにやったんだった。取れる?」
後ろ… 後部座席には見当たらないから足元かな?
「 ちょっと待ってね、取れるかも… 」
赤信号になるのを見計らい、シートベルトを外して 運転席と助手席の間から体を後ろにもたれさせ、手を伸ばす。
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