満月

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私は聞かれた事に返事せず、湊斗の顔をじっと見つめて考え込んでいた。 そんな舞弥を同じように見る湊斗も考えていた。 こいつ、話聞いてないのか? いつから好きか聞いただけなのに、こんな考えなきゃ言えないのかよ… 何 考えてんだ? そういえば、舞弥って何歳だっけ? 湊斗は、考えながら舞弥が話を聞いているのかいないのか… どちらにせよ、痺れを切らして舞弥のおでこにデコピンをした。 「 …った!痛ぁい!何すんの 」 「 お前ねぇ長いの、考えすぎ。出るぞ!」 「 すいません… でもデコピンしなくても呼べばいいのに 」 結局返事しないまま店を出て、時間は夜9時を回っていた。 「 舞弥、お前って何歳?」 「 20歳。ピチピチですけど?」 「 あ、そう。一応 大人ね… じゃあ、映画でも行くか、何かあるだろ 」 映画!今から… これ、デート? 行動力すごいなぁ 「 いいですよ。私が見る映画決めたいな~ 」 「 却下 」 な、なんなの!? 湊斗くんって わかんない…
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