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噂をすればなんとやらで、美月が私に笑みを見せる。
「 舞弥、周くんからランチの配達に来たよ~ 昨日は大丈夫だった?湊斗くん怒ってなかった?」
「 ありがとう!ごめんね、わざわざ。湊斗くんは大丈夫だよ。ねぇ美月、志音くんから聞いたんだけどね… 」
私は志音から頼まれたことを美月に話すと、美月はどうしても行けないからと逆に志音をと頼まれた。
「 ね、舞弥… 私からも、その… お願いがあるの… 」
そう言うと美月は私に耳打ちした。
え… 私が?
美月は私にお願いをして、奥で植物を見ている志音のもとに行った。
美月のお願いは簡単なものだった。
ただ、志音に女が近づかないように見ててほしいと。
私が湊斗の同窓会に行った理由と似ている。
美月の気持ちがわかる以上、私も美月の助けになれるならと思った。
志音は私から見て 可愛い弟のようなものだが、湊斗や周と並んでも違和感なくイケメンだ。
「 舞弥、ごめんね… 無理言って… 」
「 美月 安心して。ね?巳來くんもいるし、大丈夫だよ 」
あ、でも 何に付き合えばいいのかな…
美月は志音にも手を振り店に戻っていった。
「 志音くん、美月からもお願いされたからいいけど 何に付き合えばいいの?」
「 ああ、大学だよ 」
大学!?
「 行くの夜だよね?ほんとに大学?」
夜なのに何を…
「 明日はちょっとした打ち上げ会があるんだけど、男二人で女一人を、女二人では男一人をって一人同伴させて行かなきゃいけないんだ、だからだよ 」
それで 何するの?
打ち上げってなんの?
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