思い切なく

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志音は私に大学でやる打ち上げ会に一緒に来てほしいと言う。 不思議に思っていると、志音が私に簡単な説明をしてくれる。 大学にはサークルがあるが、それとは別で約30人で1年生最後の打ち上げと称した集まりで一室を貸し切り食事会をする。 その際、同じメンバーでは物足りないと同伴者をルールに決めたらしい。 あわよくば、出会いのキッカケにも繋がるわけだ。 私にはよくわからないが、参加者には特典があるらしく 志音と巳來が参加する目的はその特典がほしいとのこと。 「 その 特典はなに?特別なもの?」 「 三ヶ月分のフリー食券ね 」 え… 食券? 「 食券がほしいの?」 「 一人暮らしだしバイトだけじゃね、食券だけでも浮くと助かるから 」 そっか、そうだよね… 勉強の合間に店に来てるんだもんね… 「 いいよ、協力する!二人のためなら 」 美月のためにもね。
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