思い切なく

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周の言葉に甘やかされて店に戻る手前で、周が私に言った。 「 せっかく参加するんだから学生気分で息抜きしてこいよ、ただし!志音の側を離れるなよ 」 そう言われて 私は しっかり うんと頷いた。 店に戻ると すぐ、巳來がそばに来て 食券のためにありがとうと感謝された。 この日は夕方から忙しく花がよく売れて閉店時間となり店を閉めて志音と巳來と出ると、レブンもドアに鍵を締めているところだった。 「 湊斗くん、お兄ちゃん、美月お疲れさま! 」 三人が私に笑みを見せると、湊斗が私をギュッと抱きしめ、後ろにいる志音と巳來に言う。 わっ… また みんなの前でっ 「 周、美月と舞弥連れて先に出ろ。舞弥またな。志音、巳來 顔貸せっ」 湊斗の言葉に志音と巳來は背筋がピッとし、私と美月はドキッとしたが周に背を押されて 私と美月は先に歩き出した。 「 舞弥も美月も心配すんな、湊斗だから大丈夫だ 」 美月は周の言葉に私をすぐさま見て首を振った。 その意味はわかる、逆に湊斗だから心配だと。 湊斗は私たちが行った後で志音と巳來の間に入り話をし始める。 「 志音、話は周から聞いた。舞弥を行かせてやるが… 」 「 わかってる!舞弥ちゃんは俺と巳來でガードするから、絶対!」 志音が言うと、湊斗は巳來を見る。 鋭い視線に巳來は志音と同じように話す。 「 約束するよ、舞弥ちゃんのそばから離れないって、絶対にっ 」 「 わかった。俺だけじゃなく周にもな、アイツは俺よりキレやすいからな… しっかり楽しんでこい 」 湊斗の笑みが怖い志音と巳來は生つばを飲み 嫌な緊張に襲われながら店を後にした。
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