思い切なく

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志音は半数が集まってきているのを確認し、車に戻る途中で綾とすれ違う。 足早に車に戻ると、フロントガラスからうっすら見える巳來の姿勢に、志音はボンネットに両手をついて体重を手にかけ一度揺らす。 巳來が気づいて 志音は車に乗る。 「 巳來、お前何してた?舞弥ちゃんはダメだって言ったろ 」 「 なんもしてねぇよ!勘違いすんなっ」 「 舞弥ちゃんは綾じゃない、気をつけろ!じゃないと… 」 「 わかってるよっ 俺 先に行くから舞弥ちゃんと来いよ… 」 「 頭 冷やせ、巳來 」 巳來は険しい顔で車を降りて先に歩いていく。 志音は巳來が行ったのを確認し 後部座席へ移る。 「 舞弥ちゃん、着いたよ。舞弥ちゃん 」 「 ん… 志音くん?」 私、寝ちゃってたんだ… 「 巳來なら先に行ってる。舞弥ちゃん、俺のそばから絶対離れないでよ?」 「 うん、わかった… 」 「 絶対だからね、巳來じゃなくて 湊斗くんの代わりだと思ってそばにいてよ、約束な 」 どうしたんだろ… 志音くん… でも 美月にも頼まれてるしね、見張らないと。
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