♡side:美崎

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♡side:美崎

「誰が付き合うかよ」 「美崎?」 「お前が好きなのは片倉だろ?」 ヤった責任だったら不要だ。 こんな惨めなつきあい方ってあるか? 「バカにすんなよ」 「美崎!」 「同情か?ずっと好きだったんだろ?」 「確かに小学校の頃から好きだったけど」 腕を掴まれ、再び組敷かれた。 悔しさと情けなさに涙が出そうになる。 「ずっと好きでいろって言うのか?」 「やめろ」 「それこそ、理想の押しつけじゃないのか?」 肌を滑る鶴城の手に、ぎゅっと目を閉じた。 「目の前に、一途に自分を想ってくれてる人が居るのに、俺はよそ見すら許されないわけだ」 「触るな」 「美崎、つき合おう?」 「嫌だ!」 鶴城がため息をつく。 「だったら、力ずくで手にいれてやる」 「は?」 「実質あと、三ヶ月しかないんだぞ」 え? なに言って..。 「自分が三年なこと忘れたのか?」 十一月からは自由登校が始まることを言っているのだと気づいた。 「美崎がいなくなったらって思ったら俺...」 いつの間にか、鶴城の手が美崎の中心部をなで始めていた。 「美崎は平気?俺がいなくても」 忘れようとしたのに。 諦めようとしたのに。 「平気なわけないだろ!バカやろ..」 ズルい。ズルいだろ、こんなやり方ッ。
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