酒場へ

2/2

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「本当にそう思っているのか?」 な‥に‥? 「魔物がいたほうが仕事が増え、金になるだろう?  いっそのこと、再び魔物を生み出せばよいではないか」 また悪魔の囁きか。 俺は剣の腕に自信がある。 魔王を倒したぐらいだからな。 でも、魔物を生み出すことなんて‥。 「さっき売ろうとした剣に闇の力を宿せば、生み出すことが出来るぞ」 まじか。 この剣は光から闇に変えることが出来るのか‥。 ‥‥いやいやいやいや! 何を考えているんだ俺は。 そんなこと出来る訳ない。 「元勇者さん?どうしました?難しい顔をして」 「はっ!」 どうやら考え込んでたらしい。 依頼が無いなら、ここにもう用はない。 「兄さん!何か依頼来たら教えてくれ!じゃあな!」 水を一気に飲み干して、酒場を後にした。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加