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「本当にそう思っているのか?」
な‥に‥?
「魔物がいたほうが仕事が増え、金になるだろう?
いっそのこと、再び魔物を生み出せばよいではないか」
また悪魔の囁きか。
俺は剣の腕に自信がある。
魔王を倒したぐらいだからな。
でも、魔物を生み出すことなんて‥。
「さっき売ろうとした剣に闇の力を宿せば、生み出すことが出来るぞ」
まじか。
この剣は光から闇に変えることが出来るのか‥。
‥‥いやいやいやいや!
何を考えているんだ俺は。
そんなこと出来る訳ない。
「元勇者さん?どうしました?難しい顔をして」
「はっ!」
どうやら考え込んでたらしい。
依頼が無いなら、ここにもう用はない。
「兄さん!何か依頼来たら教えてくれ!じゃあな!」
水を一気に飲み干して、酒場を後にした。
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