2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「哀れだな勇者よ」
「な‥!」
剣から黒い靄が‥。
なんだ‥これは‥。
「油断したな勇者よ!
いや…元勇者か」
「これは‥一体何なんだ!?」
黒い靄が腕から体へ‥包まれていく。
振り払おうとしたが、指一本動かすことが出来ない。
「貴様が絶望するのを待っていたのだ。
まさか金が無くて絶望するとはな‥情けない」
「くっ‥」
何も言い返せない。
こんな屈辱を受けるとは‥。
「まさか‥お前は‥」
「そうだ‥お前に倒された魔王だ」
光の剣で消滅させたはず。
なんで、ここにいるんだ?
「消滅する前に、剣へ乗り移ったのだ。
魂だけをな」
「そんなことが‥」
最初のコメントを投稿しよう!