私の王子様

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私の王子様

私はこの日、瀬尾明彦先生に職員室に来るように呼び出された。 「転校して来た東海林のことなんだが、学校にも慣れていないだろうからしばらくサポートよろしくな。」 一瞬たじろいだ。 「そんなに緊張しなくてもいいからな。」 「は、はい。頑張ります。」 顔全体が真っ赤に染まっているのが分かる。 教室に戻るとランチタイム いつもの20倍位騒がしい。 見慣れない生徒も手帳や本の表紙なんかを開いてサインねだりをしている。 なんだか急に胸が苦しくなった。 (私にサッカーの神童、いや私の王子様のサポートなんてできるの?) 不安で不安で仕方ない 私の心にはブリザードが吹き荒れている
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