出会い2

1/1
前へ
/24ページ
次へ

出会い2

「可愛いお嬢ちゃんなこと」 「こんにちは」 見たことも無いおばさんだ。 頑張って笑顔をつくって こんにちは と返すのが精一杯。 「佐山美穂さんよね。」 ?と言うより。の言い方 「はい、そうですけど。」 "だからなにか"というような言い方をした。 「私は東海林富子と言うの。孫の雅也をいつもありがとうね」 「えっ、え、あのそのー貴方は彼のおばあさんなんですか?」 「そうよ。今度から"とみちゃん"って呼んでね。」 「は、はい富さん」 「富さんじゃなくて富ちゃんよ。」 ちょっと怖い顔になって言ってきた。 「すみません。富ちゃ」 「そう、それでいいのできるじゃない。」 「孫の雅也にも言ってるんだけどね。出来ることをしないのは一番ダメなことよ。」 「ついこの前もね」 「それでは佐山さんリハビリ始めて行きましょうね。」 はい。とは言わなかったものの、久我さん ありがとう。という気持ちになった。 正直、雅也のことなんか全て忘れてしまいたいのに思い出させやがって。 殺意のようなものが芽生え、押し殺そうと両手の拳を強く握りしめリハビリを行い、病院の個室に戻った。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加