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出会い2
「可愛いお嬢ちゃんなこと」
「こんにちは」
見たことも無いおばさんだ。
頑張って笑顔をつくって
こんにちは
と返すのが精一杯。
「佐山美穂さんよね。」
?と言うより。の言い方
「はい、そうですけど。」
"だからなにか"というような言い方をした。
「私は東海林富子と言うの。孫の雅也をいつもありがとうね」
「えっ、え、あのそのー貴方は彼のおばあさんなんですか?」
「そうよ。今度から"とみちゃん"って呼んでね。」
「は、はい富さん」
「富さんじゃなくて富ちゃんよ。」
ちょっと怖い顔になって言ってきた。
「すみません。富ちゃ」
「そう、それでいいのできるじゃない。」
「孫の雅也にも言ってるんだけどね。出来ることをしないのは一番ダメなことよ。」
「ついこの前もね」
「それでは佐山さんリハビリ始めて行きましょうね。」
はい。とは言わなかったものの、久我さん
ありがとう。という気持ちになった。
正直、雅也のことなんか全て忘れてしまいたいのに思い出させやがって。
殺意のようなものが芽生え、押し殺そうと両手の拳を強く握りしめリハビリを行い、病院の個室に戻った。
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