リンゴ男子×2、着物を着る

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リンゴ男子×2、着物を着る

新年、明けましておめでとうございます! いや~もう…本当に…年末進行で死にそうでした。 うん多分、死んでた気がする。 だって何とか仕事を終えて気がついたら年明けてたもんね!リンゴ兄弟の話ではとりあえずご飯は食べていたらしいけど、それ以外は寝ていたらしい。 これ完全に介護だよね…。 麗しい美形リンゴ兄弟と一緒に暮らすなんていう、 (色んな意味で)恵まれた環境にいながら、されているのは…させているのは介護。本当に謝り倒したい。 「動くな」 「ふはっ、ちょ、変なとこ触るなよ!」 まぁそれはそれとして(反省が足りない)、 あたしが自分へのご褒美として用意していたのは2人に着せる着物です。 そして現在、兄が弟へと着物を着せています。 まさかとは思ったけれど着付け動画を見せたら兄はすんなりと着付けをこなしています。 兄のスペックが高すぎて怖い。 ちなみにあたしはすでに兄に着付けされ済みで、 もう定位置で2人のやり取りを眺めていたりする。 赤リンゴの弟は髪が派手ではないけど赤みがかってるから、あえて濃紺ベースの着物を選んでみたけど大正解だった。羽織には柄物を選んでおいたのも可愛い。というか着付けして羽織も羽織らせてあげるってお兄さん、完全エスコートですね??いいぞ、もっとやれ! 兄も一番先に確認も兼ねて自分で着物を着ていたので問題なし。 兄の方にあえて明るめの着物を用意してみたけど、よく似合っていると思う。 まぁ今は弟の着付けに動くから、と兄はたすき掛けした姿で、またそれも最高なんだよね…。 弟もカッコいい~と大騒ぎで自分もやりたい!とか言ってたけど折角、着物を買ったわけだし初詣に行く予定があるのですげなく却下。 着付けの時間も考えてかなり早朝から支度したのにドタキャンはあり得ない。引きこもりのあたしが出かけると決めて用意したんだから尚、である。 弟は兄のたすきの紐をほどくと用意てしてあった羽織を今度は兄へと羽織らせる。 ……夫婦かな? うん、2人並んだ時に映えるように選んだんだけど、 狙っていた以上に目映くて直視できません。 いや自分へのご褒美で用意したんだし、じっくりと堪能させてもらうけれど! 防寒の為のショールや手袋も忘れずに、足元は動きやすさ重視でそれぞれの着物に合わせたブーツを履いて3人で初詣へと向かう。 少し離れた所にある大きな神社は全国的にも有名なので、かなりの人混みだろう。 出店もあるし弟なんかまた興奮して走りだしそうだけど、まぁ兄に任せておけば問題ないでしょう。 「神社に着いてからだと、ゆっくり話せないかもだし、先に言っておくね」 自分の後ろをついて歩く双子を振り返ってあたしは言う。 「改めてまた今年もよろしくお願いします」 あたしが頭を下げるのに双子も習って頭を下げ返す。 「こちらこそ、よろしくお願いします!」 「よろしく頼む」 「もちろん!」 この先もどうか3人で何でもない日常を送れますように。
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