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「ンンッ……」
与えられるまま上からも下からも飲み込んだ。
「おにいさま……もっと……」
支配されると逆に力が抜ける。
安心するんだ。
「——こうか?」
「ンッ……!」
考えを手放すから。
「もっと揺すって……もっと僕を揺さぶって……」
羽を手折られたような形で
背後から両腕を引かれ貫かれる。
「相変わらずの淫乱め」
「ンッ……クッ……!」
吐息から花の匂いがしそうで
僕は思わず息を止めた。
「声出せよ」
ここにきて分かったことがある。
「ンンッ……!」
「我慢すんなって——ほら、喘げ」
僕は九条さんにも征司にも
自分の異常事態は知られたくないということだ。
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