episode257 毒が回る時

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「ンンッ……」 与えられるまま上からも下からも飲み込んだ。 「おにいさま……もっと……」 支配されると逆に力が抜ける。 安心するんだ。 「——こうか?」 「ンッ……!」 考えを手放すから。 「もっと揺すって……もっと僕を揺さぶって……」 羽を手折られたような形で 背後から両腕を引かれ貫かれる。 「相変わらずの淫乱め」 「ンッ……クッ……!」 吐息から花の匂いがしそうで 僕は思わず息を止めた。 「声出せよ」 ここにきて分かったことがある。 「ンンッ……!」 「我慢すんなって——ほら、喘げ」 僕は九条さんにも征司にも 自分の異常事態は知られたくないということだ。
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