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1.先輩に告白
私は今から大好きな先輩に告白しようとしています。
告白をしたからといってお付き合いができるとは限りません。
私のお名前は相川晴美【アイカワハルミ】。
年齢16歳。
私立南条学園【シリツナンジョウガクエン】に通う高校一年生。
私の大好きな先輩のお名前は新戒隼人【シンガイハヤト】。
年齢18歳で私立南条学園【シリツナンジョウガクエン】に通う高校3年生。
今、私は私立南条学園にいて新戒先輩を探している所です。
新戒先輩はまだ帰宅してないと思います。
何としてでも探して告白をしないといけない。
このモヤモヤした気持ちをどうにかしたいからです。
それにしても新戒先輩は何処にいるのかな。
探しても見つからない。
今日はもう告白はできないのかな。
するとその時だった。
私は新戒先輩を見つけると駆け寄る。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、新戒先輩、待って下さい」
「何だ? 俺に何か用か」
「はい、用があります」
私は息が上がっているのを整えようとしている。
まずは深呼吸ね。
深呼吸すると私は落ち着いた。
「私は一年生の相川晴美と申します」
「一年生か、で、その一年生が俺に何の用だ?」
「そのですね、いつも新戒先輩を見ていてとても素敵な人だなって、
それに新戒先輩の事を考えるとだんだん大好きになって、それでその
大好きなんです、私とお付き合いして下さい」
「俺の事が大好きになったのか」
「はい」
「実は言うと告白されるのは初めてだ」
「そうなんですか」
「そんな事はどうでもいいか、お返事は……お付き合いするのは構わないが
俺は後何か月もしたら卒業するんだぞ、その後はどうするんだ?」
「それは……」
「まぁ、いいか、お付き合いさせてもらうよ、これから宜しくな」
「はい、ありがとうございます、新戒先輩」
「それとな、俺さ、新戒って呼ばれるの嫌なんだ、だから隼人って呼んでくれ」
「はい、わかりました」
「私の事は晴美と呼んで下さいね」
「わかったよ」
「隼人先輩……」
「先輩もつけなくていい」
「はい」
「隼人……」
私は赤面している。
「晴美は可愛いな」
「そんな、可愛いだなんて」
すると隼人が私に近寄ると唇に口付けをしてきた。
隼人はまた私の唇に口付けをしてきた。
「私の初めての口付け」
「初めてだったのか」
「はい」
「初めての口付けの感想は?」
「それは大好きな人に初めての口付けをしてもらって
私は嬉しいです」
「それは良かったな」
「はい」
「じゃあ、まずはお互いのスマホの電話番号とメアドを交換しようか」
「はい、そうしましょう」
お互いにスマホを鞄の中から取り出すとスマホの電話番号とメアドを
交換している。
スマホの電話番号とメアドの交換が終わると晴美と隼人はスマホを
鞄の中にしまった。
「これでいいな、俺に用がある時はいつでも連絡していいからな」
「はい」
「じゃあ、俺は帰るな、また明日」
「はい、また明日です」
隼人は帰宅するために帰っていった。
私も帰ろうっと。
下駄箱に行くと上履きからスニーカーに履き替える。
私は学園から家が近いので歩いて帰れる距離だった。
歩いて移動してしばらくすると自宅に到着する。
私は家の中に入って玄関でスニーカーを脱ぐと自室に向かった。
自室に入ると私はブレザー、リボン、シャツを脱いだ。
それから靴下とスカートも脱いだ。
今の私の格好は下着姿。
こんな所を隼人に見られたら恥ずかしくて気絶しちゃうかもしれない。
すると私のスマホが鳴っている。
誰からだろう。
鞄の中からスマホを取り出して画面を確認すると隼人からだった。
私はお電話に出る事にした。
「隼人、どうしたの?」
「晴美、明日は学園行く日だよな」
「そうだね、それがどうかしたの?」
「明日さ、一緒に学園へ行かないか?」
「うん、いいよ」
「ありがとうな、じゃあ、切るよ」
「うん」
隼人との通話は終わった。
私はスマホを机の上に置いた。
明日は隼人と一緒に学園へ行くのか。
とても嬉しいな。
一緒に学園へ行くのって恋人みたい。
私と隼人は恋人になったんだ。
今でも信じられない。
憧れの隼人先輩と恋人同士になれるなんてね。
先輩ってつけちゃった、まずいね。
隼人と次の学園のお休みにデートしたいな。
明日、隼人にデートしたいって言ってみよう。
その後、何度もデートを重ねて楽しい日々を過ごしました。
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