深夜の総合病院:怖

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「意識はあるという」で、病院に勤めてる人から以前聞いた話を思い出した。 ある深夜の総合病院でのこと。 男「遅くにすいませーん、診てもらいたいんですけど受付大丈夫ですか?」 見ると胸の下あたりにピンク色のタプタプした何かを両手で抱えながら喋っている。 受付「……!!!」 男「初診なので診察券もないし、保険証は持ってきてないんですけど」 受付「受付はいいですからすぐ先生に診てもらってください」 男「でも…順番もあるでしょうし、こんなに待ってる人もいますから」 受付「そんなのいいですから、すぐこっちへ来て下さい」 男「そんな…順番飛ばしたら待ってる人に悪いですよ」 受付「先生、急患ですっ」 男が抱えていたピンク色のタプタプした物体は、男の腸だった。 事故で腹部が裂けて腸が飛び出ていたのであった。 事故現場から病院まで歩いてきたらしい。 受付前に立っていた男はすぐさまストレッチャーに乗せられ、緊急手術をすることに。 後に、その男は手術で事なきを得たそうな。
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