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成海が差し出したのは、あのピンク色の封筒だった。
「切手が貼ってないんだ。住所も郵便番号も俺の家のなのに!どういう事か、分かる?...俺の家に、直接届けてるんだよ!」
三輪が、息を呑んだ。
「もう限界なんだよ...。これ以上俺、耐えられない。カメラの前ですら、笑えないんだ。分かって、三輪さん。朝起きて、新聞を取りに行くだろ?そしたらやっぱり入ってるんだ、このピンク色の封筒が...。毎朝、毎朝、その瞬間、叫び出しそうになるんだ。分かってくれよ...。」
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