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「警察のものですが、野上幸子さんですね?ストーカーの容疑で逮捕状が出ている。署までご同行頂こう。」
「.......えっ、なんで...私ストーカーなんて.........。」
「長谷成海、彼のことがわかるね?」
「もちろん!わかるに決まってるじゃない!自分の愛する人のことを忘れるわけがないでしょう!」
「彼があなたを訴えているんだよ。」
「.....⁈...え...な、んで、....わ、私は彼を愛しているわ!彼だって、私を愛しているはずよ!」
「なぜ、そう思うんです?」
「だ、だって、私は一年前に彼がデビューした時から、ずっと一途に彼を応援して、見守ってきたのよ!彼が辛い時も、私は一日だって忘れずに手紙を書いて、彼を励ましてきたの!それに、そう、手紙には絶対に『愛してる』って書いてたわ!それなのに彼に伝わらないなんて、おかしいもの!」
少し間を置いて、
その警察官は悲しく、切ないような表情で、幸子を哀れむように言った。
「......そうか。あんた、ほんとにあいつの事を愛してたんだな。」
「えぇ、すごくすごく、愛しているわ。」
「そうか。でもな、
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