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敬老の日
「もうすぐ、敬老の日だな~……」
立呑屋を出て、ほろ酔い。駅へと向かう月明かりの下で、僕は、ふと、田舎の祖父母が恋しくなった。
「ここ数年、忙し過ぎて、田舎のじいちゃん・ばあちゃんの顔、長いこと見に帰れてねぇ~な~……」
ご無沙汰している祖父母に申し訳なく、僕は、フラリフラリと歩きながら、少し目頭が熱くなった。
「今年の敬老の日は、久しぶりに、じいちゃん・ばあちゃんの顔を見に、田舎へ帰ろう!」
駅に着いた。
電車が来るまで、まだ、少し時間がある。
「すいませ~ん!」
「はい、いらっしゃいませ~!」
「いらっしゃいました~♪」
うわぁ~、面倒くせぇ~客って思われちゃったかな~、アハハ~……、後の祭り。
「チョコ一つお願いします」
「はいっ! ありがとうございます! 少々お待ち下さいませ~!」
田舎に帰る前に、今は、とりあえず、祖父母じゃなくて、ソフトだ!
「飲んだ後のソフトクリーム、あ~……、美味ちい♪」
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