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森鴎外
キャラクター――森翁外のモデル。
本編では、組織の幹部と医務係を務める老紳士として描かれる。
1862(文久2年)生まれ。島根県出身。
1922(大正11年)、肺結核・萎縮腎のため死去。享年60。
本名は森林太郎。
東京医学校予科に最年少で入学した秀才。募集要項は14歳以上だったが、年齢を誤魔化して受験。当時12歳だった。同級生からは「チビ」と呼ばれた。
その後19歳で大学を卒業し、陸軍の軍医となる。最終的には陸軍軍医総監(中将相当)にまで上り詰めた。
ドイツへの留学経験があり、そこでエリーゼという女性に恋する。彼女は森の代表作「舞姫」のヒロイン、エリスのモデルである。
女性蔑視が少なく、樋口一葉や与謝野晶子らを早くから評価している。
自宅で歌会(観潮楼歌会)を開いていた。与謝野もそこへ参加していた。
幸田露伴とは共に「卍」を創刊している。
夏目漱石の人気に触発され、小説を書いたりしている。
閉鎖的な人間関係を好まず、西洋風の社交的なサロンのような雰囲気を愛した為、文壇では党派を作らず、弟子もとらなかった。この性質も相成り、多彩な人物と交流を持った。
風呂嫌いで、酒が飲めない。
潔癖症で、生野菜や果実は食べなかった。
大の甘党であり、あんパンや「消毒してあって、滋養に富んでいる」焼き芋が好物。饅頭の茶漬けも好んで食べていた。あんこ大好き。
面食いであり、美人を愛する。
マザコンだった。母親の期待に応えようと頑張っていた。
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