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二
僕の友達の大池は僕らが小6の時からおかずを見つけるのに苦労していた。
そんな大池をからかおうと僕は11月も半ばを過ぎた晩秋の或る日、樫の木や椎の木から落ちた団栗を沢山拾って準備万端整ってから大池の家に遊びに行った。
「ひ~ろしくん!あそぼ!」
僕は大池に分かるよう態とインターホンを押さずにそう呼ぶのだ。すると、果たして大池が玄関から嬉しそうに飛び出して来て僕に挨拶するなり、まるで超大型の銅鐸を発掘した様に驚いた。
「うわあ!もっこりしてる!」
「道端に捨ててあったエロ本拾って見てみたら、こんなになっちゃいました!」
言いながら股間を強調しようと僕が腰を前に出すと、大池は僕の股間に瞠目し、「えー!ほんとに!」
「うん、それでさあ、エロ本、服の中に隠してあるんだけど見てみたい?」
「うん、見たい!」
「嘘ダヨーン!ほんとは団栗を一杯股間に詰め込んでおいただけなんダヨーン!」
そう僕がお戯けて言って半ズボンの社会の窓を開け、団栗を数個取り出し、「あげるよ!」と言いながら差し出すと、大池は当てが外れたので恨めしそうに僕を見つめるのだった。
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