海の底で待つモノ

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海の底で待つモノ

 夢見が丘の浜辺には様々なものが流れ着く。  木の板や空き缶、ビニール袋、誰かの靴など多種多様なゴミが、小さな浜を覆いつくす様に転がっている。中でも多いのがガラスの瓶だ。  もし、その中に手紙の入ったものがあったなら、けして開けてはいけない。  開ければきっと、海娘(あまむすめ)に見つかってしまうから。
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