知らない自分の物語

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そして、主人が退院した10月初めに、 お義母さん、主人、彼の姉夫婦の合計5人で北札幌空港へと降り立ったのです。 「よーし、まずはホテルにチェックインだな。」 ーーートンっ。 バスをさがしながら移動していると 小さな子にぶつかられたしまった。 「あっ、ごめんね。大丈夫かな?」 少しかがんで女の子の顔を覗き込むと、プイッと顔を背けて逃げるように去っていった。 「あらあら」 少し残念に思って、女の子の去った方を見ると、封筒が落ちているのを見つけた。今の女の子?
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