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「凛太郎、私…、今日、凛太郎を見た。
凛太郎の車に、麻里奈が乗ったのも…。」
「あ?あぁ、そうだったのか?隠してゴメン。だけど、何もやましいことは無いからな。
優香を迎えに来たんだけど、そしたら麻里奈ちゃんに偶然会ってさ。
優香が残業だって聞いて、あんなことが有ったばかりだし、麻里奈ちゃんを送ってあげようと思ったんだ。時間も十分有ったからな。
それに俺、昨夜のことがあったからさ……、
連絡なしで迎えに来たら、優香が驚くだろうなとか、それから喜んでくれるかなって思ったんだ、サプライズみたいな?
だけど逆に、俺が驚いたんだけど…。」
凛太郎の言葉に安堵した。
だけど、どうして麻里奈は…
「凛太郎?
私…麻里奈にも連絡したんだけど、凛太郎と一緒だって言われなかった。
なんで私に、言わなかったんだろう?」
凛太郎は、眉間にシワを寄せて少し考えた後、
「余計な心配をさせたくなかったんじゃねーの? 親友の彼氏だから?」
だよね…、そうならいいんだ。
「私の考え過ぎだよね?ゴメン。」
彼は私の頭を軽く撫でた後、
「あ!さっき、隆さんに触られたから、消毒しないとダメだな〜!」
ニタ〜っと笑ったと思ったら、私の頭をグシャグシャに撫でまわした。
「も、もうっ!凛太郎〜、ボサボサだよ〜!」
そして、二人でゲラゲラと大笑いした。
大丈夫!…凛太郎と私は。
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