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高木さんが急に姿勢を正して、話し始めた。
「冴木優香さん、俺は君のことが好きです。
本当はずっと前から好きでした。
だけど、俺が告白する前に今井に持って行かれて…、今度は、もう後悔したくない。
今日は、どうしても俺の気持ちを伝えたくて、君を呼び止めた。
突然ですまない、君が困るのも分かっている。
だけど、俺にチャンスをくれないか?」
なんとストレートな告白。
こんな正直な告白に、心を揺さぶられない女性がいるだろうか?
だけど…。
新しい恋を探すなんて言ってはみたけど、別れたばっかりで、まだ恋に気持ちが向かっていない。
高木さんが良い人なのが分かるだけに、いい加減な気持ちでなんかつき合えない。
「高木さん、
あなたの気持ちは嬉しいです、とても。
だけど、今の私は全然ダメなんです。
振られたぐらいで3日も仕事を休んじゃって、最低なんです。
もっと自分を磨いて、素敵な女性になりたいし、何よりまだ恋愛する気になれません。
だから、ゴメンなさい。
こんな私を好きだと言ってくださって、ありがとうございました。」
「冴木さん、じゃあ、こうしよう!
友達がいい、俺達友達になろう!ねっ?」
高木さんと友達って…有り?
友達を断る理由は…?
友達ならいいのかな?
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