好きとか嫌いとか

恋と仕事

会議が終わり、麻里奈と一緒に会議室の後片付けをしていた。

「ねぇ〜優香、市川課長カッコいいよね！会議ではどうだった？何か話した？」

麻里奈、テンション高いよ。

「うん、話したって言うより聞かれた？かな。
仕事の話しですって！」

「そっか！私も営業一課に行きたいなぁ〜！
そう言えば、高木さん！営業一課じゃん！
何か繋がり無いの？市川課長とセッティングとか！」

もう、調子いいんだから…。

「ありません、高木さんとは普通のお友達ですからねっ！」

「つまんないなぁ〜」

あぁ〜、麻里奈に構ってる場合じゃない！
アールデザインさんが来ちゃうよ〜。

よし、片付け完了！

販促に戻って横山課長に、会議室と応接室のどちらを使用するか確認した。

横山課長は、応接室を使用すると受付に連絡していると言うことだった。
受付の社員が応接室まで、案内してくれるはずだから、私たちはここで到着を待てば良い。

今回、アールデザイン事務所と初めての打ち合わせだ。
失敗しないように気をつけないと、相手方にも失礼のないように。
吸って〜吐いて〜、大きく深呼吸をした。

内線電話が鳴り、受付から連絡が入った。

「はい、畏まりました！すぐに向かいます。」

横山課長に先方の到着を知らせて、資料を忘れないように確認した。
あまり待たせてはいけない！早く行かなきゃ！

「冴木、落ち着いて！大丈夫だから。」

私の様子が可笑しかったのか、横山課長がニカッと笑った。

「はい！す、すみません。
初めてなもので緊張しています！」

課長は、うんうんと頷いた後、

「初々しくて良いなぁ、だけど心配するな。
チームだからな、冴木ひとりじゃない。
俺もいる！フォローは皆んなでする。」

心強い言葉、頼りになる！

「はい、頑張ります！」

いざ、会議室へ。