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「あの〜、坂崎さん?」
『凛太郎でいい。』
「凛太郎さん、あの…、先日は大変ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。
これから、お仕事でお世話になります。
先週のことは忘れてくださいませんか?」
『あ?なんだよ、俺がバラすとでも?
別に疚しいことなんて無いんだから、堂々としてりゃいいだろ?
ワンナイトとか、今どき珍しくも無いんだし。
何、びびってんの?
しかも事実、俺達やってねーからな。」
言い方が悪かったのか、凛太郎がややキレ気味だ。
「凛太郎さん!男と女じゃ違います。事実はどうであれ、女なら会社で悪いイメージを持たれたく無いのは、当然だと思いますけど!」
えーい!こっちもキレ気味で言ってやった。
『正直だな、優香は。
嫌いじゃねーよ、そういう真っ直ぐな奴。
俺、恋愛とかよく分からないんだよな、だけど優香は他の奴と違う気がする。俺の勘だけど…。
誰にも言わないよ。じゃあ、こうしようか?
俺と、つき合っちゃえばいいんじゃないの?
だったら、いくら泊まっても問題ないぜ?』
そう言って笑った凛太郎。
は?何で?
どこでどう考えたらそうなるんだ!
あんたの思考、おかしいんじゃないの?
バカなのか?坂崎凛太郎!
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