再会

4/4
6516人が本棚に入れています
本棚を移動
/173ページ
「あの〜、坂崎さん?」 『凛太郎でいい。』 「凛太郎さん、あの…、先日は大変ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。 これから、お仕事でお世話になります。 先週のことは忘れてくださいませんか?」 『あ?なんだよ、俺がバラすとでも? 別に疚しいことなんて無いんだから、堂々としてりゃいいだろ?  ワンナイトとか、今どき珍しくも無いんだし。 何、びびってんの? しかも事実、俺達やってねーからな。」 言い方が悪かったのか、凛太郎がややキレ気味だ。 「凛太郎さん!男と女じゃ違います。事実はどうであれ、女なら会社で悪いイメージを持たれたく無いのは、当然だと思いますけど!」 えーい!こっちもキレ気味で言ってやった。 『正直だな、優香は。 嫌いじゃねーよ、そういう真っ直ぐな奴。 俺、恋愛とかよく分からないんだよな、だけど優香は他の奴と違う気がする。俺の勘だけど…。 誰にも言わないよ。じゃあ、こうしようか? 俺と、つき合っちゃえばいいんじゃないの? だったら、いくら泊まっても問題ないぜ?』 そう言って笑った凛太郎。 は?何で? どこでどう考えたらそうなるんだ! あんたの思考、おかしいんじゃないの? バカなのか?坂崎凛太郎!
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!