朝チュン!?

2/3
6516人が本棚に入れています
本棚を移動
/173ページ
まじまじと目の前の男、凛太郎を見た。 昨夜は酔ってた所為もあってか、よく見えていなかったようだった。 この凛太郎、かなりの男前だった。 背も高くて悠に180cmは超えていそうだ。 奥二重の涼しげな目元に、キリッとした眉。 高い鼻は真っ直ぐ鼻筋が通って羨ましいぐらいだ。くちびるは厚過ぎず薄過ぎず、一言で言えばセクシーな口元だと言えるだろう。 本人がイケてると思っていた元カレ健斗なんか、足元にも及ばない。 凛太郎と比べると…、いや、レベルが違うな。 「凛太郎!…さん。」 ヤバイ、脳内呼び捨てが、そのまま出るとこだったよ。 「ん?」 「あ、あの…、私やっぱり、昨夜はかなり酔ってましたよね?」 凛太郎は、不敵な笑みを浮かべ私を見ている。 「何だ?本当に覚えてないのかよ? かなり、飲んでたみたいだったぞ。 理由は、失恋とかだよな?」 「はい…。」 「そうか、」 「あー、話せば長くなるんですけど、っ」 話しだそうとした私を、凛太郎の右手が制した。 「じゃあ、いい。 俺、恋愛話とかアドバイスできねぇーし。」 き、聞かないのか! つまり、私に興味は無いってことだね。 「すみません! 麻里奈を起こして、帰りますね。」 そりゃ、そうだよね。 こんなに迷惑かけたんだから〜。 すみません…。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!