朝チュン!?

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私は麻里奈を叩き起こし、寝ているもう一人の男性はスルーして、凛太郎に再び挨拶をして速やかに部屋を出て行った。 「あーびっくりしたよ、目が覚めたら知らない男の人の部屋なんて!」 「へっ?優香、覚えてないの? 昨夜は結構、あんたも盛り上がってたじゃないの?」 「うそ?」 「私は覚えてるよ、イケメン二人。 凛太郎さんと、拓也さん。 凛太郎さんにさ、酔ったふりして近づいてみたんだけど、飲み過ぎだよって追い払われちゃったのよ。 その後にさ、私も酔っちゃってさ。 だけどその後、凛太郎さんが優香を送って行くって言ってたんだよ。 ずるい〜優香ばっかり〜、このヤロ〜!」 はっ?私は関係ないでしょ? それに私、もう凛太郎に会うことも無いよ。 麻里奈だって、そんなこと言ってる割りに本気じゃないのは知っている。 「何言ってんの!私は関係ないわよ。」 そう、もう会うこと無い。 それにイケメン過ぎてダメ。 今度つき合う人は、イケメンじゃなくていいから、笑顔が素敵な優しい人。 私だけを見てくれて、よそ見しない人がいい。 凛太郎みたいなタイプは、女がたくさん群がってきて大変そうだ。 私は25歳。 そろそろ結婚について考えて、出来れば26には結婚したいと思っていた。 だから、元彼の行動が余計に腹立たしかった。 今は、当分結婚なんてないと思うけど、良い恋がしてみたい。 そして、いつか自然な形で愛する人と結ばれたいと、心から願っている。 一生一緒に暮らして行くんだから、外見とかお金とかじゃなくて、中身が大事。 お金持ちじゃなくても、借金が無くて真面目に働く人なら問題無し。 二人で働いたらいいんだし。 ただ、女性関係がだらしないとか、モラハラとかは絶対にダメ。 元彼の健斗は、まぁまぁのイケメンだったけど、二股かける最低男だった。 私の中で、既にイケメンは除外だ。 こうすれば、ハードルは低くなった気はする。 しかし、内面重視と言っても…。 最初から内面なんて分からないからなぁ。 どうやって見分けるかが問題だ。 ちゃんと見分けられる、魔法の眼鏡が欲しい。
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