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彼の夢と二人の未来
高木さんなら麻里奈の現状を理解した上で、きっと大切にしてくれる…、そんな気がするよ。
嬉しくなって、なんとなく清々しい気分で、家路についた私だけど、何故だか無性に凛太郎に会いたくなった。
たぶん凛太郎は、まだ飲んでるよね?
お祝いだもの、仕方ないか…。
アパートに帰った私は、入浴を済ませてパックをしたまま、ボディークリームを全身に塗り込み、久々にボディケアを念入りに行った。
ふふん、自分磨きを怠ってはいけませんよ〜。
ピンポーン♪
へっ? 凛太郎かな?
「はいは〜い!」
「優香〜、俺〜」
やっぱり凛太郎!以心伝心だ〜。
ガチャリとドアのロックを解除して、ドアを開けると、
「うおっ!な、なんだよっ?」
へっ?
「何?」
「顔!顔!」
あ? パック?
「あ、ゴメン! うっかりしてたわ〜」
その場で、私はペリっとパックを剥がした。
「驚かせるなよ〜、ホラーだ、ホラー!
いや、コメディーか? ははっ、おもしれ〜」
もうっ!
せっかく美しくなろうと、頑張ってるのに〜。
「で、入れてくれないのか?」
玄関に立ったままの私に、凛太郎が言った。
「あぁ〜、どうぞ入って!」
来てくれるなんて思ってなかった!
スッゴイ嬉しいよ〜。
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