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それから、訓練の日々が始まった
体力をつけるためのジョギングやボルダリング、依頼消化を兼ねた荷運びや畑仕事
そして体術や剣術などの戦闘技術
狩りの仕方や野営の練習
獣や鳥の捌き方、調理方法
イチカと俺は鑑定の入力、イチカは更に分析、俺は薬草以外の様々な動植物の入力、罠解除や罠の作り方の練習
サマハナは基本の学力が俺たちより足りていないとかで、毎日山のような課題を出されて勉強漬けになっていた
カナはより高度な体術や忍び足。それから武器はハルバードをおすすめされてそれにしたようだ。ぶん回すには力がいる武器だがカナは軽々と操っていた
ユニは風が読めると言われ、弓矢をメインに練習し始めた。それからいつかの日のためにカナと一緒に調理や栄養学、裁縫や細工などの手仕事を
エマの家には立派な書架もあったが、なんといっても黒板が凄かった。センターには内緒の改造ボードらしく、エマに頼めばありとあらゆる本やデータを落としてくれる。センターにデータのある本ならなんでもいけるらしいが、直接読みに行くと足がつくので、面倒でも落として来るらしい
「さすがに黒板の持ち出しは許可できないけど、必要な部分は書写して使って」
筆記具は豊富にあったので、俺とイチカはまるで受験生のように、夜な夜な書写に励むようになった
ユニは編み物や裁縫関連のデータを読みあさり、暇な時間は何かしら縫ったり編んだりしている
カナは身体を鍛える方に決めたらしく、暗くなるまで一人トレーニングを続けていた
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