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「魔女の山………ね」
エマとニアは困った様に顔を見合わせた
「ご存知ありませんか?」
イチカが繰り返し聞くとニアが逆にたずねた
「どうして魔女の山に行きたいの?」
「魔女の山には異世界に行く道があるって聞きました」
「僕は、魔女は性別がないままでも大人にしてくれるかも知れないと思って」
「魔女は、いるわ。」
エマがゆっくりと答えた
「彼女達の持つ小さなドームがいくつかあって、それはそれぞれ魔女の山と呼ばれてる」
「ただ、魔女は気まぐれだし、願いを叶えてくれる代わりに何か大切なモノを奪うというわ」
「魔女に会いたいなら有段者になることね。彼女達は弱い者には興味ないから」
「………まずはレベルアップですね!」
イチカの真っ直ぐさが眩しい………
その後一旦荷解きをして埃を払ってから、今度はエマの屋敷のメインホールのような部屋で、今後の事を決める会議のようなものが開かれた
驚くべき事に、エマの屋敷にもあのタブレット端末のようなボードがあり、それぞれに配られた
「一応貸し出しになってるから壊さないようにね。あと、このホールの壁のボードは冒険者ギルドのボードだから、これも使ってね。今はニアがいるから、昇級認定も可能よ。これが黒板置き場。この部屋と、貴方達の部屋、私やニアの寝室にもあるわ。黒板は使わない時は黒板置き場に置く事。数日置かないで使い続けると情報が表示されなくなるから注意して。それから、黒板そのものがかなり高価な物なので、持ち歩く必要があると私かニアが指示した時以外は持ち出さないで欲しいわ。物騒だしね」
………充電………なのか?
「で、それぞれの今の学習状況と今後の目標を聞きながら、訓練について考えていきたいのだけれど」
勿論、異存はない
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