プロローグ

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その数ヶ月後 ゴールデンウイークに、俺はお袋にバイト代から旅行をプレゼントした 親父が亡くなってから働き詰めで、旅行が趣味なのに全然行けてなかったから、これは前から予定していたのだ 「喪中だし」 と一旦は断ったお袋も、仲のいい同僚が一緒に行くと説得してくれて、結局旅行に出かけた 俺は大学の推薦と奨学金の目処が立ったところで、内心誇らしくお袋を見送った それが生きているお袋を見た最後だった
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