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翌日、学校に行くと色んな人の目線が刺さった。
いつもは気にならないけど、今日はチラチラと視線を感じる。
今のところあからさまに声をかけてくる人はいない。
三崎くんはモテる。と思う。
昨日の目線もそうだ。
きっと少なからず三崎くんに好意を持っている子じゃないかと思う。
恋バナが出来る友達は真紀しかいないのでわからないけど、きっとモテている。
教室に入ると、コソコソっと女の子がわたしを見ながら話をしている。
思い違いかもしれない。たまたまかもしれない。だけど、今日に限ってはそう思えなかった。
「桃谷さんが……」
って、聞こえたから。
「さくら、おはよう~」
救世主っ!真紀が登校してきた。
「おはよ、真紀。き、昨日はごめんねっ。連絡もせずに。」
「大丈夫!連絡なら駿太からあったし」
「えっっ。そうなの?」
「うん。だいたいのことは知ってる。でもお昼詳しく教えてね!さくらの口から聞きたい。」
そこで追求してこない真紀に感謝だ。
クラスで話すには人が密集し過ぎている。
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