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月子の職場は乗り換え駅から歩いて10分位の新しいビルの1階。 外から料理教室が見える様な造りになっている。 大学時代と同じ様に、太陽の車で送ってもらう。 職場で作った料理を食べるのでお弁当はなし。 朝ごはんは未だに太陽の担当。 「じゃあね。たいちゃん行ってきます!」 「気を付けてな?楽しんで先生しておいで。」 「うん!あ、夕方、喫茶店いくね?今日はやってるよね?」 「ああ、弁護の仕事受けてないからな。18時まで営業しております。」 今までと違い、駅のロータリーに停止させなくていいので、ビルの専用駐車場に入れてのんびりと会話する。 「今川さんと伊東さんに会う約束してるの。」 「そうか、久し振りだね?俺も楽しみにしてるよ。」 「二人とも胸が大きいから?」 疑いの目を向けられる。 「こだわるなぁ……。」 「新しいバイトさんは女の子でしょ?浮気は許さないからね?」 「しないって!山口さんは忙しいランチの時間だけ!相馬君が大学が忙しくなったからランチのみ!」 「分かってる!たいちゃん、浮気したらすぐばれそうだし?」 くすくす笑いながら月子は言い、頬にキスをする。 「行ってきます!」 バン!と助手席のドアを閉めると、笑顔で窓から顔を覗かせて手を振る。 天使の笑顔……ノックアウト!
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