1248人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
月子の職場は乗り換え駅から歩いて10分位の新しいビルの1階。
外から料理教室が見える様な造りになっている。
大学時代と同じ様に、太陽の車で送ってもらう。
職場で作った料理を食べるのでお弁当はなし。
朝ごはんは未だに太陽の担当。
「じゃあね。たいちゃん行ってきます!」
「気を付けてな?楽しんで先生しておいで。」
「うん!あ、夕方、喫茶店いくね?今日はやってるよね?」
「ああ、弁護の仕事受けてないからな。18時まで営業しております。」
今までと違い、駅のロータリーに停止させなくていいので、ビルの専用駐車場に入れてのんびりと会話する。
「今川さんと伊東さんに会う約束してるの。」
「そうか、久し振りだね?俺も楽しみにしてるよ。」
「二人とも胸が大きいから?」
疑いの目を向けられる。
「こだわるなぁ……。」
「新しいバイトさんは女の子でしょ?浮気は許さないからね?」
「しないって!山口さんは忙しいランチの時間だけ!相馬君が大学が忙しくなったからランチのみ!」
「分かってる!たいちゃん、浮気したらすぐばれそうだし?」
くすくす笑いながら月子は言い、頬にキスをする。
「行ってきます!」
バン!と助手席のドアを閉めると、笑顔で窓から顔を覗かせて手を振る。
天使の笑顔……ノックアウト!
最初のコメントを投稿しよう!