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帰りの電車に乗る前に太陽にメールする。 講義の時間や帰宅の時間は朝に教えていて、帰りも時間が合えば、乗り換えの駅まで迎えに来てくれる。 『終わった。早いから、買い物して帰るね?夕ご飯作る。』 『了解、よろしく。迎えに行けないけど、重い物は買うなよ?気を付けて。家に着いたら連絡して。メールでも電話でもいいよ。』 (相変わらず心配性だなぁ。) 最寄り駅で降りて近くのスーパーに寄る。 何を作ろうか考えながら冷蔵庫の中を思い出しながら買い物をする。 小さな頃から太陽の作るご飯で育った。 不味い物も多かったけど、太陽のご飯は全てが月子の為に作られていた。 だから月子が作る時も太陽の事を考えて作る事にしている。 (今朝は野菜が少なめだったから、生野菜がいいかな?でも、温野菜が消化に良いし…。あんまり手のかからない物が良いなぁ〜。) ちょっと考えて野菜ゴロゴロポトフのスープ。 白身魚のムニエル…切り身が安売りだった。 メニューを決めて買い物終了。 たいちゃんは好き嫌いもないし、甘いのも辛いのも平気。 何でもばくばく食べるし、多少生煮え野菜でも生で食える物は食える!と断言して食べちゃうから、子供の頃の月子のひどい料理も平気な顔で食べてくれていた。 それでお腹を壊しても月子を責めた事はない。 そういうたいちゃんが好きなんだと思う。 惚気になるけど…。
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