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ガチャ!バタバタ!
その音でビクッとして目が覚めた。
泣いたままベッドの横に座り込み、頭を置いたまま寝ていたようだ。
「え?泥………。」
ガチャっと寝室のドアが開いて、たいちゃんがいた。
「へ?たいちゃん……。え?何時?そんな時間?」
驚いてベッドの上の時計を見ると8時過ぎ。
私が帰宅して2時間も過ぎてない。
「たいちゃん?」
太陽は何も言わずに月子の横に来てベッドに腰掛けた。
月子の座る目の前に太陽の足があって、ため息と同時に大きく頭を下げた。
「具合が悪いなら、ちゃんと横になれ。」
ポツリと太陽が呟いた。
「え?ぐ、具合…悪くないよ?」
遅くなるという時は、23時過ぎる事も深夜になる事もある。
早過ぎる帰宅に訳も分からず言うと、太陽は顔を上げて月子を見た。
「泣いてたな…。どうした?何があった?」
優しい声だけど、何処か余裕がないようにも聞こえた。
「な、なんにもないよ?欠伸!欠伸だよ?」
「ここで寝てたのに?」
「うん…ちょっと…休憩…。」
「風呂にも入らないで服のまま?」
「い、今から入ろうと思ってたんだもん…。」
自分が挙動不審なのは、十分に分かっていたがどう話していいかも分からないし、話したくもないし怒られる気がして言えない。
「分かった。言いたくないなら聞かない。その代わり言う事をひとつだけ聞いてくれる?」
「う…うん。」
少しだけホッとして頷く。
「台所行こう。おいで。」
手を引かれて立ち上がらされて、手を引かれて台所のテーブルに座らされた。
「たいちゃん…何?」
太陽は冷蔵庫から自分の食事を出して、それをナイフで切り分け、大きめのお皿に載せていく。
月子の前にお皿が出されて、ご飯も注がれて置かれた。
太陽は目の前に座った。
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