箱庭のあなたへ

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女だろうとなんだろうと、戦場に出てしまえば剣士に変わりはないのだと、知ったのは王室剣術学校を卒業した後だった気がする。 それまで男と女は別課程で授業をしていたからか何なのか、漠然と、女に男ほど危険な仕事は回らないと思い込んでいたのだ。 しかし学校を卒業後、兵として王室に仕えるようになってから、そんなことはなかったのだと思い知った。今まではなんとか危険をかいくぐり、戦場でも生き延びてきたけれど、きっと明日はそういう訳にはいかない。 なにしろ、今回の私の仕事は、囮役として死ぬこと、なのだ。ハッキリとそう言われた訳ではないが、状況から見て、もし殺されなかったら運がいい、しかし十中八九死ぬだろう、そういう役目なのは明らかだった。 無論、断ることはできない。それがプロというものだ。
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