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エピローグ
その日、かねてより争っていた隣国からの急襲があった。
あわや多くの犠牲が出るところであったのだが、その襲来を予測していた司令官のひそかな策略により、被害は最小限に食い止められた。
誰の暗躍に拠るものなのか、知る者はほとんどいない。
ただ、今日も月明かりの下で、少年は誰かの帰りを待ち続ける。
最後に見た誰かの笑顔を、いつまでもまぶたの裏に描きながら。
終
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