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私の言葉に、水野の父親が驚いた様子だった…
「…高見さん…どうして、そう思うんですか?…」
「…だって、お互いが、心底嫌っていれば、どちらの親も、二人を結婚させようとは、思わないでしょう…好子さんが、水野さんを嫌っていても、水野さんは、好子さんを嫌ってないんじゃないでしょうか?…」
「…高見さんの言う通りです…」
水野の父親が言った。
「…透(とおる)は、好子ちゃんのことを、それほど嫌っているわけではありませんが、好子ちゃんが…」
そう言うと、後は言葉を飲み込んだ…
それで、米倉と水野の双方が、好子さんと、水野を結婚させようとしているわけがわかった…
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