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待たされる理由
遅い!実に遅い!何でこんなに大女優が待たされる訳?何かバレちゃったかしら?サンタさんを呼びに行った筈のマリーがなかなか戻って来ない?あの子見つけられないのかしら?
「ねぇ大女優のシャーロットさん、何でサンタクロースはあんなにマリーの事を気にして居るの?不幸な死に方したって勘違いしたのかな?」
おや?この坊や…どうでもいい事に感心が出てきたみたいね?グズのマリーがセント・ニコラウスを探せない間に、ちゃんと説明してあげようかしら?何せ私は大女優だから下手な作品には出たくないし…
「死神に本名を名乗ってはいけない風習が貴方の所には有るのかしら?芸名を言いなさい!」
「あっごめんなさい!大女優のシャーロットさん、僕は何だか良い芸名思いつかないや…本名でもいい?」
駄目って今説明していますよね…何このガキは( `д´)
「死神の仕事しちゃうわよ!いいわ…私が決めてあげる。イエスでどう?」
「あーそれNGだから駄目!ホラー映画のジェイソンでいいや!だってあの人、凄いエゴサーチ気にするし…。後々ややこしいから、ジェイソンでいいよね?」
くそガキ〰️!そんな事したら、サンタがメリーからまた逃走しちゃうじゃないの!
「サンタはあんたみたいにハロウィンが嫌いなんじゃ無くて!ゾンビが駄目なのよ!せっかくメリーが探しに行っても、あれじゃ厭がらせにしか、思わないでしょう!」
サンタに面会を申し込んで、たらい回しのメリーの為に、大女優はブラックメールを天界に大量送信したのだった。このままじゃサンタが面会を拒否するぞっ!って説明する為に。
「これは失礼しました。大女優は本当に大変な推理小説好きだってすっかり忘れて居ました。セント・ニコラウスだとバレンタインも忙しいみたい何で…メリーの格好からハロウィンにしたんです。でも…ホラーがかなり苦手だったから、大女優の力をかりてメリーを元の姿にしたいなあ何て思ったんです。このままじゃメリーが可哀想でしょう?でも何でわかったの?僕がカブリエルだって?」
死神メリーは、だいぶホラーな格好をしていた。メリーはそう言う子達の代表だった。
「メリーはサンタへの要望も持っているの、子供は納得しないからそっちの方が大変なのよ!」
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