出発の朝・帰宅の夕

10/13
前へ
/96ページ
次へ
「だよねぇ。皆が仲良く協力できれば1番良かったけど。集団やチームで動く時には、思い通りにならなかったりケンカするのも仕方ないこと。でもね、それをなだめたり仲裁しようとしてくれる人を恨むのは、間違ってると私は思うよ。 スタンプラリーではある意味、だいちゃんが1番頑張ったし傷付いたんじゃないかな」 「そうか……だいちゃんは泣き虫だけど良いヤツだ!悪いのはやっぱり、あの女子2人だな!」 マーの中でのだいちゃんの汚名をちょっと晴らすことはできたけど、着地点をそこにしたくはない。 かと言って「女子コンビだって良い子たちよ?」なんて話をしたところで、ただの綺麗事。 良いところはもちろんいっぱいあるけどマーとは合わないであろう彼女たちのことを、マーが受け入れられるようになるにはもっと時間が必要。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加