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コーヒーの香り
*
『また、会ったね。』
あれ、まただ。この夢。
幼い頃から何度も、何度も。頻度は一ヶ月に
数回くらい。
この男の子は、いつも夢に映し出されるカフェにいる。
不思議なのはまるで時が巻き戻ったかのように始まりからまた夢がスタートする。
『また、泣いてるの?』
わたしは、夢の中でいつも泣いているようだ。
『大丈夫。僕がいるよ。』
わたしを優しく抱きしめる
男の子の温もりを、夢の中で覚えている。
目が覚めても
覚えている。
また、君に会いたいー。
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